株式投資をこれからはじめよう、もしくははじめたばかりの初心者の方からすれば、
「どんな投資のやり方が一番いいんだ??」
このような悩みがあるのかもしれませんね。
私は株式投資をはじめて7年近くになるのですが、その中でいろいろな投資手法も学びましたし、たくさんの失敗もしてきました。
これまでの株式投資の経験をふまえて、もし初心者の頃の私にアドバイスすることができるとしたら、
「初心者のうちは株の短期売買には手を出すべきではない」
このことだけはしっかり伝えておきたいです。
なぜかというと、初心者が短期売買にするには向かない理由が、いくつもあるからなんです。
今回はその理由について、お話をしていきたいと思います。
初心者は短期のトレードを手掛けるべきでない
私の短期トレードの失敗談
このような記事を書いておきながら、、実は私のはじめての株取引は短期売買でした。
当時はサラリーマンでしたので、朝の出勤前に株の雑誌を見て、よさげだなと思った株にいくつか買い注文を出していたのです。
その日はたまたま相場全体がすごく値下がりしたため、たくさんの銘柄を安く買うことができました。
しかも翌日には相場が大きく反発して、ほとんどの保有株を、売りに出していた株価で売却することができたのです。
1日で5万円くらいの利益になったので、「株ってすごいな!」と興奮したことを覚えています。
しかしこれは単なる偶然で、たまたま運よくハマっただけでした。
その後の相場が崩れたということもありますが、直後からは勝てなくなり、単なるラッキーで得た利益もすぐに吹き飛んでしまいました。
しかも最初に勝ったことに気をよくして、投資額を増やしてしまったので、その後しばらくは大きなマイナスを抱えることになってしまったのです。
デイトレード手法を学んでみて
それから7年近く株式投資に取り組む中で、デイトレードなどの短期投資の手法も学んだので、多少は手掛けることもあります。
ただ短期投資の手法を、具体的に学んだ今からこそ、「初心者が手を出すべきではない」と思える明確な理由がいくつもあるのです。
短期売買を避けるべき5つの理由
「初心者は短期トレードを出がけるべきでない」
私が7年近く株式相場と向き合い、短期投資も具体的に学んだ上で、このように考えるのには5つの理由があります。
- 短期投資はレッドオーシャンである
- 短期ならヘッジファンドの思うがまま
- 日本市場のメインプレイヤーは海外投資家
- 成果を出す個人投資家は「確率論」の天才ばかり
- 適切なロスカットができないと命取り
これらを詳しく見ていきましょう。
短期投資はレッドオーシャンである
株式取引を短期売買で手掛けているのは、大きな資金を動かしている機関投資家や、熟練のデイトレーダーがメインプレイヤーとなります。
短期売買で勝負を挑むというのは、彼らが激しくしのぎを削る、レッドオーシャンに飛び込むということです。
とくに機関投資家は莫大な費用をかけて、人工知能を駆使したアルゴリズムによる自動売買で取引しています。
その取引スピードはナノ秒(10億分の1秒)とも言われ、超高速スピードで売買を繰り返して利益を積み上げているのです。
ときには急に値を上げたり、ある時には急落させて、投資家の心理面に揺さぶりをかけ続けています。
言い方は悪いですが、「釣られるカモ」から利益を巻き上げているといえるでしょう。
短期ならヘッジファンドの思うがまま
機関投資家の中には、短期売買だけを専門で手掛けるヘッジファンドのような存在もあります。
大きな資金力を持つヘッジファンドであれば、短期的な相場の動きを意図的に操ることすらできてしまうのです。
最近であれば、アメリカのトランプ大統領のショッキングなニュースなどで、相場が急落することが多発してます。
悪いニュースで投資家心理が冷え込むことに乗じて、ヘッジファンドが売り仕掛けを行い、相場が大きく崩れるということが起こっているのです。
日本市場のメインプレイヤーは海外投資家
日本の株式相場は、毎日の売買量の6~7割ほどが海外投資家による取引となっています。
アメリカの経済指標がショッキングな結果だったりすると、ニューヨーク市場の暴落で海外投資家の換金売りが多発して、日経平均もつられて大暴落するというケースがよくあります。
短期売買を手掛けるつもりなら、こういった海外投資家の動向を、つぶさに把握しておかなければならないのです。
成果を出す個人投資家は「確率論」の天才ばかり
海外投資家や機関投資家を相手にして、驚くような利益を積み重ねて、億~100億単位にまで資産を拡大している個人投資家がいるのも事実ではあります。
彼らの手法は自身の経験から構築された確率論にもとづいており、株以前にパチスロなどのギャンブルで、そのロジックを活かして成果を上げている人が多い気がします。
つまり彼らは、ギャンブルの延長で短期トレードを手掛けているのです。
ギャンブルだからダメということが言いたいわけではなく、初心者であるあなたがギャンブルと同じ目線で、株の短期トレードに向き合えるのかという意味になります。
参考までに、一人で資産230億円を築いた短期売買の天才ともいえる、「cis」さんの著書をご紹介しておきましょう。
短期売買で大きな成果を上げるための考え方や、ノウハウがふんだんに記されていますので、興味がある方は手に取ってみてください。
適切なロスカットができないと命取り
短期売買で成果を上げる個人投資家は、もれなくロスカットのスキルが並外れて高いです。
自身の確率論や相場観にもとづいて、ダメだと判断した時は速やかに撤退する、それに必要なスキルとメンタルが備わっています。
理論や相場観にもとづくロスカット基準もなく、数万円単位のロスカットを即実行できるメンタルも無いのなら、短期投資で成果を上げることはあり得ないのです。
ギャンブルに自信があるという方へ
ここまで挙げた理由を聞いて「できそうだぞ」と思われた方は、きっとすでに確率論でギャンブルを制覇した経験をお持ちなのかもしれませんね。
そういう方であれば、短期投資のスキルを磨けば成果を上げられる可能性はあるでしょう。
今回あげた5つの理由を対策いただき、自己責任でチャレンジしてみてください。
まとめ
- 短期投資はレッドオーシャンである
- 短期ならヘッジファンドの思うがまま
- 日本市場のメインプレイヤーは海外投資家
- 成果を出す個人投資家は「確率論」の天才ばかり
- 適切なロスカットができないと命取り
今回は自身の株式投資経験にもとづいて、初心者が短期売買を手掛けるべきでない理由についてお話ししました。
では初心者にオススメな株投資は、どういうやり方なんだって話なのですが、私は個別株の長期投資がよいと考えています。
とくに相場が大暴落するようなタイミングで、株式を買い付けするやり方が、リスクが少なくて初心者の方にもオススメです。
「大暴落で株を買う」というやり方については、以下の記事でまとめているので、詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
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