こんにちは、気ままに生きてるぽけごです
サラリーマンのメリットとデメリットについて、私なりに整理してみて見えてきたことを、今回はお話ししたいと思います。
まず結論から書いてしまいますが、
- サラリーマンのメリット・デメリットは表裏一体
- それを自分の人生の目的にどう活かすかが重要
お伝えしたいのはこういう話となります。
「そんなの当たり前じゃん」と思う人もいるかもしれませんが、サラリーマンをしていた頃に、私はこういう考えまでは行きついていませんでした。
だからうつ状態になってしまい、退職することになってしまったのかもしれません…
まずはサラリーマンのメリット・デメリットを整理して、その本質を理解しておきましょう。
そうすることで、サラリーマンという手段に対してどう向き合っていくか、見極めることができるのではないでしょうか。
一つ一つを整理しながら、お話ししていきたいと思います。
「つまらない、向いていない、辛い、辞めたい、なりたくない」
サラリーマンという職業にこのような気持ちがある人
サラリーマンのメリット
サラリーマンでいることのメリットとして、どのようなものがあるのでしょうか。
詳細に見ていきましょう。
収入が安定する
まず一番頭に浮かぶのが、毎月お給料をもらうことができるので、収入面が安定するということですね。
会社という収益を継続的に稼ぐ組織に所属することにより、個人や組織の業績などの影響なく、給与という安定収入を毎月もらうことができます。
社会保障が手厚く、保険料の個人負担が軽い
健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険、労災保険というような手厚い保証制度があり、しかも会社が半分以上の保険料負担をしてくれるので個人の負担は軽くなります。
会社を退職すると年金は国民年金に切り替わって、将来に受け取れる年金も大幅に下がってしまいます。
雇用保険や労災保険に関しては、サラリーマンを辞めると制度自体が利用できません。
上記以外でも扶養制度や傷病手当金の制度など、サラリーマンの社会保障はとにかく手厚いのです。
これらはサラリーマンにとって、大きなメリットの一つといえるでしょう。
福利厚生が充実している
会社によっても内容に差はありますが、
- 社宅や社員寮
- 社食など
- 有給休暇、育児休暇、介護休暇などの休暇制度
- 退職金制度
- 健康診断、人間ドック、予防接種など
上記のような福利厚生が利用できるのも、サラリーマンのメリットの一つとなります。
労働基準法で守られている
サラリーマンは労働基準法という法律で守られているので、労働時間の上限や定期的な休日の確保などが保障されています。
フリーランスや個人事業者であれば、収入が無ければ労働時間や休日などを取る余裕すらないので、サラリーマンの労働に対する保障はメリットだといえるでしょう。
税金や保険の手続きの手間が少ない
税金や保険の手続きも、サラリーマンであれば会社が手続きをやってくれるので、個人の手間はほとんどありません。
給与所得控除があるので、個人事業者のように経費を細かく管理して確定申告する必要がなく、会社が年末調整で手続きしてくれます。
社会的信用がある
サラリーマンという地位には、社会的信用があるので世間体もいいですし、住宅ローンなどの銀行の信用面も大きく違います。
経験やスキルを磨ける環境が整備されている
会社に所属する会社員という立場ですので、会社の経費で整備された環境をフルに利用することができます。
会社の看板でビジネスができるので、一個人であれば関われないような、大きなビジネスの経験を積むこともできるのです。
教育研修などの制度を利用して、会社の補助や費用負担で、個人のスキルアップに取り組むことができます。
失敗が許される
仕事で失敗をしたとしても、組織でカバーするのが基本で、個人が責任を取ることはほとんどありません。
普通の経営者が事業に失敗すれば、大きな債務を抱えてしまいますが、社内ベンチャーであれば失敗が許されるのです。
サラリーマンのデメリット
ではサラリーマンのデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
大きくは稼げない(上限が決まっている)
もらえる給与は会社の規定に沿ったものなので、上限が決まっており大きく稼ぐことは難しいです。
役職を上げていくと確かにどんどん給与も上がりますが、サラリーマンである以上はどこかで天井がきます。
上場企業であれば1,500万円くらい(外資系を除く)、中小であれば部長クラスでも800万円くらいがせいぜいでしょう。
ストックオプションなら、ワンチャンあるかもしれません
時間を拘束される
勤務時間中は拘束されるので、自由に行動することができません。
通勤時間という無給の拘束時間があることもデメリットといえるでしょう。
やることを強制される
業務命令という形で、会社や上司の指示に従わなければいけません。
上司の指示が間違っていることだってありますし、「会社の指示だ」とろくに説明もないまま指示されることもあるので、ストレスに感じてしまうことも多いでしょう。
他にも社則で規制を受けたり、「社員ならこうするべきだ」と求められたり、転勤で家族と離れ離れの暮らしを求められることすらあります。
人間関係の調和が求められる
会社という組織の中で働くので、他の人とコミュニケーションを取って、調和していかなければなりません。
なかには飲み会やイベント参加などで、プライベートにまで影響を及ぼす場合もあります。
こういうコミュニケーション活動が、まったく苦にならないというタイプの人もいますが、そうでなければストレスを感じてしまうでしょう。
働ける期限がある
定年や早期退職などがあり、会社はサラリーマンの身分を永久には保証してくれません。
たとえ自分がまだまだ働きたいと思っていたとしても、個人の思いなどは関係なく、会社は会社の都合で判断します。
サラリーマンで働くのであれば、
いつか会社で働くことが許されない日がくる
という認識を持って、その後の備えをしておく必要があります。
個性を失う
組織の一員である以上、輪を乱すような行動は慎まねばならず、尖った考え方を貫くことは難しいです。
そういった個性を主張してくるタイプには、上司が徹底的に思考の変革を強要してくるのです。
これを繰り返すうちに、やがて個性は失われて、型にはまった人間に仕上がっていきます。
成果が個人のものにはならない
組織に所属して働く以上は、個人でどれだけ大きなことを成し遂げようとも、その成果はすべて会社のものとなります。
特許を発明して莫大な利益を会社にもたらしたとしても、表彰や金一封、昇進くらいはあるかもしれませんが、利益の大部分は会社が享受することになるのです。
公正な評価システムがない
会社でどんなに頑張ろうとも、上席者が部下を評価するシステムである限りは、公正に評価されることはありません。
上席者が自分をどれだけ買っているかにも左右されますし、そもそも頑張りを見ていない可能性だってあります。
自分の頑張りをどこかでしっかり見てくれている(はず)
私も平社員の頃は、このような幻想めいたことを信じていました。
しかし実際に自分が評価する立場になると、それが幻想であることがはっきりとわかりました。
新卒や中途など年齢・キャリアも違っていて、給与水準もバラバラである部下たちを並べて、公正に評価する手法を持ち合わせている上司などいないのです。(もちろん私もですが…)
他者の影響で地位が瓦解することも
会社という組織にいる以上、どれだけ信頼や実績を積み上げていたとしても、他者の影響で一気に瓦解することがあります。
ですので派閥とか、長いものに巻かれるという考え方が生まれてしまうのです。
私がうつ状態になって退職したのも、まさにこのパターンでした…
サラリーマンのメリット・デメリットは表裏一体
サラリーマンのメリットとデメリットについてお話ししてきましたが、これらをまとめると以下の点に集約されると思います。
- リスクが少なく安心感がある
- 経験やスキルを得られる環境がある
- 個人の自由がない
- 人に左右される
冒頭でもお話ししたのですが、これって見比べてわかる通り、表裏一体の関係ですよね。
- サラリーマンは会社という組織に属して、守られている存在だからリスクが少なく安心感がある、でも個人の自由がない
- サラリーマンは会社という組織に属して、その中で学習したり試行錯誤できるから経験やスキルを得られる。でも他の人に左右される
このように定義できるのではないでしょうか。
したがってこれらの、表裏一体のメリット・デメリットを見極めて、自分の人生の目的のためにただ活かせばよいだけだと思うのです。
サラリーマンでいる間は守られて安心感があったとしても、どんなに遅くとも定年がくれば放出されてしまいます。
サラリーマンは永遠に続く安心ではないですし、そこからの人生をどうしていくか、考えておかなければなりません。
その準備を国だけに委ねてしまうのは、私の両親の世代を見ていても、とてもリスキーなことに思えてしまいます。
結局のところは、自分の力で生きる覚悟が持てるかどうかなのだと思います。
定年まではサラリーマンのメリットを享受しながら準備を着々と進め、定年後にそれまでの蓄えを糧に、次のチャレンジに挑んでもいいでしょう。
あるいはサラリーマンのデメリットが無理なのであれば、早々に離れて自分で道を切り開くチャレンジをすればいいのです。
わかっていることは、会社は会社という組織を守り続けることが目的であり、
サラリーマンとして所属するあなたを守り続けるのが目的ではない
ということです。
ですから、サラリーマンであることを、自分の人生の目的にしてはいけません。
自分の本当の目的を果たすための手段として、サラリーマンに取り組むべきなのです。
サラリーマンであることに疲弊して、自分の目的を見失うことが無いようにしましょう。
目的がまだ見つかっていなかったり、なにかを自分で切り開く準備ができていないのなら、しばらくはサラリーマンに打ち込むのも悪くないと思います。
私も20~30代にサラリーマンとして仕事に没頭しましたし、その中で経験したことが間違いなく今の糧になっています。
最終的にうつ症状で退職となりましたが、歩んできたことに後悔はありません。
まとめ:サラリーマンという生き方を手段として活かそう!
今回は、サラリーマンという生き方のメリットとデメリットについてお話ししました。
サラリーマンという手段を、自分の人生の目的のために有効活用しましょう。
サラリーマンのメリットが大きければ続けていけばいいし、メリットよりデメリットが大きい、他に時間を投資したいものがあるのなら辞めればよいのです。
メリットとデメリットをしっかり見極めて、サラリーマン生活を有意義なものにしてくださいね!
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